ベイスターズ 2018ドラフト所感

さて、昨日はドラフト会議でした。各球団に83人の選手が本指名で指名されました。

私の好きなベイスターズにも本指名で6人に育成で1人の合計7人が指名をされました。今回は余りアマ球界には詳しくない身ではありますが、今回のドラフトに関する所感を書いてみたいと思います。

 

 

私的補強ポイント

まず指名の前に個人的にここを補強したい!と思った点を挙げてみます。

  •  内野のプロスペクト
  • 即戦力の先発候補
  • 捕手

 個人的に欲しいと思ったのはこの3つのポジションです。上ほど優先順位が高いと思っています。その理由をこれから書きます。

 

  • 内野のプロスペクト

ベイスターズの弱点としてまず挙げたいのが二遊間です。今年は主に大和柴田倉本の3選手がこのポジションで出場。大和は環境に慣れた後半戦以降奮闘しましたが3人とも打撃ではチームの強みになれずに終わってしまいました。手っ取り早くセ6球団で主に二遊間でプレーした選手のOPSを表にしました。(大体200打席以上を基準に独断と偏見でピックアップ)

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ベイスターズ以外の5球団は誰かしらOPSで.7を超えている選手がいる中、ベイスターズのは最高で大和の.628と二遊間の攻撃力では他球団に大きく遅れを取っていた事が見て分かると思います。シーズン終盤にはソトを急造二塁手として起用するなど苦戦を強いられました。

これを見ればベイスターズの二遊間は他球団と比べ劣っている事が分かるかと思います。では将来を期待できる若手は・・・というと2年目・松尾大河こそいますが逆に言うと彼以外プロスペクトはいません。二遊間に関しては。

そのためここの補強は急務です。ですが下手な即戦力っぽい選手を獲得してもドングリーズの構成員が1人増えるだけになりかねないので、スペシャル・ワンを獲得したいところです。

将来性は良いけど明日(ってか来年)の試合は?という点には、ショートは大和・セカンドは誰かをFAで獲る事やソトの二塁コンバートなどが打てる手だと思っています。

 

ここまで二遊間について書きましたがそれと並び、三塁も選手の補強が求められています。ここには昨年の首位打者で今季は本塁打数を大きく伸ばした宮崎がいますが、他がいません。1軍では彼に続く三塁は柴田倉本両選手となります。ソトもアメリカでは三塁の経験がありますが、昨年1軍では守備についてないので考えないことにします。

2軍での主な三塁は山下雄馬となっています。この2人も山下25歳に飛雄馬27歳とそれほど若いわけではないので、若く将来性のある選手を獲得しておきたいものです。

 

 

  • 即戦力の先発候補

続いて考えるべき所はここです。今年は先発でも苦しんだ1年でした。シーズン前は今永石田濱口に新人ので左腕カルテット。そしてウィーランド井納その他若手投手といった陣容で球団の強みになると思われましたがここで挙げた6人は東を除き怪我や不振に苦しみました。

そんな不振に苦しんだ今永などをKOが続きながらも登板させ続けた事には、2軍に彼らに代わりうる人材がいなかった事があると思います。

シーズン終盤平良や京山といった若手が活躍しましたが、先発に穴が空いているのは事実であり、これを無視して通るわけにはいかないでしょう。

  • 捕手

捕手は質量共に不足しています。1軍戦力はさることながら、支配下が5人で育成の亀井が戦力外を受け引退を本人のSNSにて表明しました。

質という面ではトレードで来た伊藤光がチームに慣れた来季こそと期待もできますが人数面で心もとないので補強が必要でしょう。

 

以上の理由で各位置の補強が必要だと思いました。続いて今回指名された7選手を見てみましょう。

 

指名選手一覧 

1位:上茶谷 大河(22歳・投手・大学)
2位:伊藤 裕季也(22歳・内野手・大学)
3位:大貫 晋一(24歳・投手・社会人)
4位:勝又 温史(18歳・投手・高校)
5位:益子 京右(17歳・捕手・高校)
6位:知野 直人(19歳・内野手・独立)
育成1位:宮城 滝太(18歳・投手・高校)

 

今年のドラフトでは上記の7選手が指名されました。各選手がどういった選手なのかという点には詳しくないのですが*1自分としてはどんな点に期待しているのか書いてみます。

 

1位はまず俊足好守で高校No.1ショートと評判だった小園を指名したものの抽選で外れ、外れ1位として上茶谷を指名。

この上茶谷もヤクルトと競合しましたがここではくじ引き担当を高田GMから三原球団代表にスイッチした結果見事当たりを引き交渉権を獲得しました。

この上茶谷は何より即戦力スターターとして期待が集まります。先ほども書きましたが、今季は本来ローテの主軸になるだろうと計算していた今永らが不振。それでも起用を重ねたのは彼らに代わり起用できる投手がいなかった事があると思います。この穴の空いたローテに入ってくれる事を期待しています。

2位では伊藤裕季也を指名。パワフルな打撃が光る内野手。大学では主に二塁を守っていたようですが守備で評判のある選手ではないらしいので代表チームで守っていた三塁や一塁としてプロではプレーしているかもしれません。

二塁をプロでも守れれば万々歳、ダメでも三塁で宮崎の後釜になってくれる事を期待しています。

あと彼はイケメンだよ!やったね! (ここ最近2位がイケメン枠と化している)

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ご尊顔

3位は社会人の大貫投手を指名。こちらも即戦力として期待がかかります。ここ数年ドラ1の投手は活躍しているのですが*2中位から下位で指名した大社の投手があまり活躍していないので彼が投手陣においてどのポジションを任されるのかは分かりませんが投手陣の厚みを増すためにも活躍してほしいものです。

4位は高校生の勝又を指名。マックス152キロの速球に高い打撃センスを持つ選手と評判です。彼が投打どちらで行くのかは分かりませんがどちらにしても将来に期待したくなる逸材でしょう。

5位は高校生捕手の益子二塁送球が1.72秒という強肩を誇るそうです。山本と共に横須賀で切磋琢磨し、将来の正捕手になってくれればってところです。

本指名のラスト6位は独立リーグより知野内野手*3を指名。身体能力に優れているが技術的には粗いところがある内野手(ショート)との評です。

独立時代はエラーが多いのも技術的な粗さの表れかと思いますが技術的なものならまだプロで向上の余地もある*4でしょうし、松尾と共に将来の二遊間を背負ってほしいものです。

育成で指名した宮城選手はまだ細いですが(181センチ73キロ)、キレのいい球を投げるそうです。体が出来てきたら楽しみですね。

 以上、指名された7選手への所感でした。

 

総合的な所感

今回のドラフトでまず評価したい事として、1位でまず小園を指名した事を挙げたいです。

ここ最近のベイスターズは1位で即戦力投手を主に指名していました。その結果未曾有の弱さであったチームは力をつけ2年連続のCS進出と一定の成果を残しました。残しましたが上位で投手を多く指名した影響で野手は主力以外の小粒さが否めないところがありました。

もし今年先発陣が活躍を見せて結果を残していれば高校生野手を1位指名する事に迷いは無かったでしょうがこの結果に終わってしまいました。

即戦力投手をまだ追うか、そろそろ将来を見据えるのか悩ましかったでしょうが*51位でプロでもショートをちゃんと守れるポテンシャルを持った小園を指名。二遊間の問題にちゃんと手をつけようという意思が見られました。抽選に関してはもうどうとも言えないのでアレです。

個人的には2位以下で各球団に指名された高校生内野手(巨人の増田、広島の林・中神ら)を指名してほしかったと少し思っていますが、松尾が現在U23で躍動するなど成長を見せているのでショート候補は松尾の可能性を信じ賭けるのもいいかもしれないとも思いました。

月並みですが上位指名の選手の活躍が今回のドラフトの成否を分けるでしょう。

上茶谷は即戦力の期待を受け1位指名されたわけですし活躍が求められています。

そして2位の伊藤も先ほど書いた高校生の内野手が指名できた中の2位指名。彼らと比べてどうって事ではないですがチームに内野は不足しているので戦力になってほしいです。

 

(まだ入団するとは決まってないけど)今回この7人が新たにベイスターズの一員となります。オフが終わりキャンプ-オープン戦-開幕となれば否応でも成績が出て、競争にさらされます。

将来を夢想しのんびりできるのは今のうちなので、今は夢を見てポジりすぎずネガりすぎず過ごそうかと思います。

 

それでは。

*1:選手紹介は大体ネットの受け売り

*2:柿田?知らねー!

*3:チノチャン!

*4:身体能力は教えようがない

*5:各種メディアは上茶谷や日体大→西武の松本といった投手を多く1位予想していた